コラム

野球ボールは中指を中心に第一関節で握る

【手の真ん中、中指で握ること】
ボールの正しい握り方のポイントとしては、
中指を中心とした握り方をすること。

手の真ん中を通る中指に力が加わる分には、
手首や肘に捻じれの力がかかることはないため、
肘の故障を予防することが出来る。

また、リリースの瞬間は肩甲骨が押し出され、
自然に小指側が上に来るような形となるのが理想的で、
その時に中指でリリースすることが出来れば、
よりスムーズな肩の内旋動作によって負担の無い動作となる。

【第一関節で握ること】
ボールの縫い目を指のどこに当てるかも大切な要素。
指の腹ではなく、第一関節で持つことがポイント。

腹で持ってしまうよりも、
使う指の筋肉を減らすことが出来るため、
リラックスした状態でボールに力を伝えられます。

<指の腹で持った写真>

<第一関節で持った写真>

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バッティングの右手(後手)

◆バッティングの右手(後手)◆
バッティングと投球との違いは、

・道具が重い
・関節が一つ増える
・受け身

このあたりでしょうか。
今回は上二つ。

・重い
・バットという骨が一つ増える

これをヒントに考えます。

まず言えるのは、
重心に近いところで操作すること。

これが求められるかと思います。

「ピッチングは重心から遠いところでリリース」

しかしバッティングは近いところです。
これは重い荷物を運ぶときをイメージ出来ればと思います。

次に、「関節を減らす」
これが重要項目かと思います。

当然ですが、
最後バットに力を加えるのは手です。

手から肘までの前腕。
これを力を加える方向に真っすぐ入れる。

そうすると、「手でバットを押す」から、
「肘でバットを押す」に変わり、
関節を一つ減らすことが出来ます。

ボクシングを想像してみて下さい。
前腕の向きと力を加える方向は一致します。
これは力が入るからです。

これをバッティングにも応用するのです。

文字では伝えにくいので、
動画をご覧頂けたらと思います。

適応するトレーニングは、
前腕を地面に対して垂直を保って行う腕立て伏せです。

肘をまげた時に前腕が寝るような腕立て伏せは、
肘の筋力を使っているので、力が弱いのです。

肘の筋力は使わず、
肩甲骨やお腹で地面を押すためには前腕を垂直にすることです。

是非お試しください!

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【キャッチャーの二塁送球】

◆「キャッチャーの二塁送球」◆

キャッチャースローの難しいところは、
体重移動の時間が充分に取れないことです。

外野、内野、ピッチャー、キャッチャーの順に、
移動のエネルギーは使えなくなります。

その分のエネルギーをどこで生むかという問題になります。

ポイントは、
(下半身)
・左足が前の45度で構える。
・捕球と同時に左膝を前に倒しながら骨盤の向きを変える。
・重心の真下のやや後(バックネット側)に右足をつく。
・お尻は常に背中側に引いた状態を維持する。

(上半身)
・テイクバックでは肩の緩い内旋を維持する(肘と手の高さを揃えるイメージ)
・ボールが身体より背中側に入らない。
・お腹と肩甲骨で前に力を伝える。

とにかくスローイングではお尻の位置を後に引くこと。
つまり頭が背中側に倒れないようにすることが大切です。

動画での解説をご覧ください。
(下半身の使い方)

(上半身の使い方)

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【筋バランス修正】

◆今週のLAS理論講座「筋バランス修正」◆

筋肉のバランスとして、
前後、左右、表裏などで、
緊張している筋肉と緩んでいる場合があります。

どちらが問題か?
という質問に対して、
なんとなく緊張している筋肉が悪いようなイメージがあります。

しかし、本当に悪いのは、緩んでいる筋肉なのです。

これは何らかのストレスによって、
筋肉が一時的に筋力を正しく発揮できない状態になっている、
「筋弱化」という現象です。

この筋弱化によって、
正常の筋肉の方に骨などが引っ張られてしまい、
結果として「緊張した筋肉」となってしまうのです。

その原因は様々です。
・精神的ストレス
・外傷や手術などの見えないトラウマ
・栄養の偏り
・内臓の機能低下
・背骨の歪み
などなど、、、

しかし練習や試合前にこれらを解消することは難しいので、
少なくともバランスの取れた状態にするために、
緊張した側の筋肉をストレッチすると一時的に筋弱化は修正されます。

または過緊張が原因で反対側が筋弱化をするというケースもあるので、
緊張側の筋肉のストレッチすることは損はないのです。

しかし一番気をつけたいのが、
筋弱化している側の筋肉をストレッチしてしまうこと。

これは筋弱化をより強めてしまうため、
コンディショニングとしては逆効果になってしまいます。

それでは代表的な筋肉として、
ハムストリングと広背筋のバランス修正のためのストレッチを、
動画で解説させていただきます。

<ハムストリングのバランス修正>

<広背筋のバランス修正>

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【野球動作とハムストリング】

◆「野球動作とハムストリング」◆

ピッチャーの半分はハムストリングで出来ているのではないかと思う位大事です。
そして柔軟性と強さの両方を兼ね備えなければなりません。
とても難しい筋肉だと思います。
バッティングについても同様です。

ハムストリングが硬いと、
・骨盤が後傾する
・股関節が曲がらない

すなわち
・膝が前に出た動作
・膝を中心とした動作

が起こり、
大腿四頭筋(ももの表)が発達し、
ハムストリングを使わなくなる。

そして硬くて弱い、最悪のハムストリングが生まれます。

たいていの筋肉はバランス的に硬い方が発達しやすいのですが、
ハムストリングだけは硬くてもゆるくても発達しないのです。

ハムストリングの柔軟性が高くて強ければ、
股関節を中心とした運動が自然と起こります。

重心移動も膝からではなく、骨盤(重心付近)から一気に移動できます。
これが走るスピードでもあり、体重移動のスピードであり、
全ての動作スピードを上げることに繋がります。

LAS投球動作で言うところの、
「後くの字」から「前くの字」を起こすための要素です。

(動画解説はこちら)

◆実践編・コンディショニングトレーニング◆

ストレッチとして「ワンレッグバウンディング」
トレーニングとして「ランジウォーク&バックランジ」

(動画解説はこちら)

動画で解説させて頂いております。

特にハムストリングがストレッチされている感覚を常に持ちながら、
股関節を中心に運動を行うことがポイントです。

DVDに収録されている「リセッティング7」で、
足裏から全体をコンディショニングして行うと、
より効果的に行えますので是非ご利用下さい!

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【投球のステップ足について】

◆「投球のステップ足について」◆

ステップ足についての質問が多かったので、
解説していきます。

なぜステップをするかを考えれば答えが出てきそうです。
「衝突」がキーワードかと思います。

例えば自転車に乗っていて壁に衝突したときに、
上に乗っている人間が飛んでいく。
そんなイメージです。

下半身が突然ストップするから、上半身が前に飛び出る。
前に飛び出る力を使ってボールにエネルギーを与えること、
このエネルギーの方向を正しくキャッチャー方向に向けること。

その為のステップが大切です。

ポイントは、前から見ても横から見ても、
膝が胸を指していること。

内側に入っても、外側に割れても、
膝が前に出ても、、、
力の方向が曲がってバランスを崩しますし、
エネルギーも小さくなってしまいます。

正しいステップをするためには、
足裏の感覚を研ぎ澄ますこと、
そして股関節の筋バランスを整えることです。

身体が変わらないで動きだけを意識的に変えることは、
身体に負担をかけるだけで本質的な改善ではないこと。
常に念頭に置きながらトレーニングを行いましょう。

(動画解説)

◆実践編・コンディショニングトレーニング◆

・小指から地面につける訓練

まずイスに座って力を抜きます。
足をパーにしてつま先を上げ、
指がつかないように足裏を地面につけていきます。

そして小指から順番に地面につけていき、
最後に小指を中心にぐっと握ります。

足裏のアーチがしっかり形成されていることを意識します。

・ニーオープン&クローズ

股関節のバランスを取るためのコンディショニングです。

「上達のフローチャートDVD」に収録していますので、
詳しくはこちらをご覧いただけたらと思います。
https://bullpen-baseball.com/column/486/

これらのトレーニングを行った後に、
自然にステップすると膝の向きが整い、
バランスが改善されていることが確認出来るかと思います。

是非、試してみて下さい!

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【体幹と肩甲骨を連動させる】

◆「体幹と肩甲骨を連動させる」◆

これはこの冬に中心的に行って、効果を感じられたトレーニングです。
以前のメルマガでも触れたのですが、もう一度動画も加えてお伝えします。
それくらい重要な項目です。

ピッチング、バッティング、ともに足が地面に着いた中で、
手を加速させるという動作です。

そこで大切なのが、足から手まで、力の漏れが無いように、
一気に筋力を発揮しなければならないということです。

捻じれの力、縦の力、横の力、全てがお腹に、
そして不安定な肩甲骨を安定させてとにかく力を伝える。
それがとても大事です。

では、足から手まで、力を伝えるトレーニングを紹介します。

◆実践編・コンディショニングトレーニング◆

「ワンハンド・肩甲骨プッシュ」

壁に向かって少し離れて立ちます。
体が斜めになるようにして、体重をかけて両手をつきます。
片方の手を離します。
ついている手で壁を押すようにして、体を押し返します。
肩甲骨もぐっと前に押し出せるよう、行っていきましょう。
体幹がぶれないように、安定させることが大切です。

より負荷をかけるために、
腕立て伏せの姿勢でも同じように行ってみましょう。

腹斜筋(肩から股関節の対角線)を意識し、
肩甲骨を使って動かしていきましょう。

回数に特に制限はかけません。

終わった後に軽くシャドウピッチングをし、
前で力が使える感覚があると成功です。

是非お試しください。

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【筋―骨格バランス調整】

◆「筋―骨格バランス調整」◆

たいていの場合、身体に歪みやアンバランスのある状態でプレーしています。
よほど身体の事を知り、コンディショニング出来ていないと、
確実に起こっているケースだと思います。

今回はその一つの例として、足の長さを目安に「骨盤」の歪みによって、
全身の筋反応が悪くなっているケースの改善例を紹介します。

まず、足の長さが変わっている時、どのような歪みが骨盤にあるのでしょう。
これは、長い足の方の骨盤が前に、短い方は後ろに骨盤が傾いています。

その原因は、長い足の表側(大腿四頭筋)が緊張し、
短い足の裏側(お尻やハムストリング)が緊張しています。

そして緊張していない筋肉は、力が発揮しづらくなっているケースが多いのです。
(長い足のハムストリングなど)

それだけでなく、歪みのある状態では、身体がそれをストレスと感じ、
全身の筋力が発揮しづらい状態となります。

では実際にどのように歪みを直すのか、
修正方法を紹介していきます。

◆実践編・コンディショニングトレーニング◆

「骨盤修正のコンディショニング」

まずは長座で座った状態で、踝の位置をくらべます。
どちらが長い足になっているか、把握しましょう。

長い足のももの表側をストレッチします。

その反対、短い足のももの裏側(ハムストリング)をストレッチします。

その後、長い足を軸足とした、股関節トレーニングを行います。

そしてもう一度長さを比べてみましょう。
戻っていれば筋バランスが整い、良い状態となっています。

コンディショニングの前後で、身体の捻りや前屈など比べると、
動きやすくなっていることが分かるかと思います。

動画でやり方を紹介しますので、
こちらをご覧ください!

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【足裏外側(アウトエッジ)の重要性】

◆「足裏外側(アウトエッジ)の重要性」◆

毎回講習会などでは、足裏の外側(アウトエッジ)について話します。
そして「内側を使うんじゃないの??」と質問を受けます。

そこで足裏と股関節の関係を解説し、なぜ外側が大切なのか考えます。

足の外側が地面に着く(内側を浮かせる)ような足首の動き、
つまりつま先、特に親指が引き上がった状態では、
股関節は曲がることが得意になります。
股関節が曲がることは、骨盤の前傾に繋がります。

体重移動では必ず骨盤の前傾が必要です。
その後身体をキャッチャーに向けた時に、
前に力を発揮する為に前傾ポジションを作る必要があるからです。

つまり、体重移動ではアウトエッジを使ってプレートを押していく方が、
その上にある骨盤の運動にとって都合が良いのです。

それを何となくのイメージでインエッジ(拇指球)で押していくと、
骨盤が後傾し、体重が乗らない上に開きも早くなってしまうのです。

ではこの足裏の使い方のトレーニングを紹介します。

◆実践編・コンディショニングトレーニング◆

まずイスに座るなどして、身体をリラックスさせます。
足裏がべったり床に着くように座りましょう。

まずつま先を上げるようにして踵を地面につけます。
このとき指はパーの様に広げます。

次にパーのまま足裏を地面につけます。

そして小指から順番に地面につけていき、
最後に指を握ってグーにします。

この流れを繰り返しましょう。
動画で解説していますので、是非そちらをご覧ください。

また、トレーニング前に足を緩める「足指リラクゼーション」を行うと、
さらに効果的です。
DVDにて分かりやすく解説していますので、
そちらを是非ご覧頂けたらと思います!

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【飛距離を伸ばすために?】

◆「飛距離を伸ばすために?」◆

バッティングの動作について考えます。
ピッチングと明らかに違うのは、受身の競技だということです。

ピッチャーは自分手動なので、
自分の身体の中で最大パフォーマンスを発揮すれば良いのですが、
バッティングはそうはいきません。
なので動作を変えた直後にそれが良い結果を生むかどうか、判断しづらいものですね。

ひとつの指標として、ボールの回転を見てみましょう。
ピッチャーは自分のボールの回転を意識しますが、
バッターももっと自分の打球の回転に意識するべきだと考えています。

ゴルフではスライスやフックなど、回転に意識を向けています。
そして真っすぐ~ややドロー(緩やかなフック)の回転の時に、
飛距離が一番出ると言われています。

その理由を考えると、バッティングでの飛距離(打球の速度)も上げることが出来ます。

スライスが飛ばない原因は、単純にヘッドが加速する前にボールを捕らえているから。
つまり、肩の回転にヘッドが追い付かず、身体の後で打ってしまっているのです。

バッティングでも非力なバッターはこういった捕らえ方をしています。

この原因は、腹、背中、肩甲骨が捻りの力に対して耐えられず、
バットを押した力の反力に押し返されてしまい、
腰だけが先行して回ってしまうからです。

つまり、体幹(腹や背中、肩甲骨)の捻りによって、
右手(右打ち)が前に押し出せるような身体が必要です。

地面から足を通って、最終的に手まで力を伝えるトレーニングを紹介します。

◆実践編・コンディショニングトレーニング◆

「ワンハンド肩甲骨プッシュ」

・腕立て伏せの姿勢になります
・手は外を向け、肘は伸ばしたまま
・肩甲骨の動きだけで胸を上下させます
・慣れてきたら、体幹がぶれないように片手で行います

お腹が落ちないように気をつけながら、10回~20回行いましょう。

その後、肩甲骨からプッシュ出来る感覚を動作の中で覚えていきましょう。

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