動作改善と身体作りを一体化させること
LAS理論は、物理学的な視点でどのような動作を行えば効率的にボールを加速させることが出来るのか、ということを考え始めたことがきっかけで生まれました。
しかしその動作を体で表現するためには、関節の動きや筋力的な部分など、体づくりが重要であることに気づく。トレーニング方法からコンディショニング、栄養の取り方など、その全てが良い動作を表現するということが目的でなければなりません。
つまり「ただ単に大きな身体を作る」「良い動作が出来ればトレーニングは必要がない」などというのは、非現実的であり意味のないことです。根本的な改善を行うために、全体をしっかりと見ながら練習を進めていくべきだと考えています。
LAS理論による野球動作と身体作りの解説
LAS(Long Arm Spin)理論は、大きく分けて動作改善と身体作りの二つに分かれます。
動作改善については、物理学的にピッチャーで言えばボールを、バッターで言えばバットの芯を正しい方向に加速させるための身体の使い方を考え、身体作りについてはその動作を正しく、強く行うことができる状態を作っていくことを考えます。
つまり動作と身体を一体のものとして考え、決して動作改善とトレーニングやコンディショニングを別のものとして捉えることはありません。二つをしっかりと理解し、トレーニングを実践し、身体のバランスを変えることで根本的な技術の向上を目指していきます。
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1.動作を理解する
動作を理解せずに体作りを行うことは、ゴールを知らずにマラソンを走るようなものです。体作りの目的はあくまで動作を改善し、そのスピードを高めることです。そして上達とは、それらの向上を意味しています。まず上達したいというモチベーションを持った中で、どのような動作を起こすことが効率的なのか、しっかりと頭の中でイメージを作り上げ、その動作に必要な体作りを行っていきましょう。
・動作は体を変えなければ変わらない
また、動作は体作りをしなくては改善されることはほとんどありません。筋肉のバランスこそがその人体としての動作であり、体が変わらなければ動作は変わらないからです。良い動作を身につけるために、体を変えるアプローチを行いましょう。
2.リセッティングと栄養補給(コンディションを整える)
体作りのトレーニングを行う前に、必ずコンディションを整えることを優先的に行う必要があります。コンディションの良い状態でなければ、筋肉が正常に動かず、トレーニングの効果が出ないばかりか、ケガや筋バランスを乱す原因となってしまいます。これでは上達するどころか、かえって逆効果となってしまいます。トレーニングによってパフォーマンスが低下するのは、トレーニングの選択ミスだけでなく、コンディションに問題がある可能性があります。コンディショニングを考える上でまず行いたいのが下の二つです。
・バランスの良い栄養補給
・背骨(骨盤~首)を中心とした全身の関節の動き
3.トレーニング
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筋肉のバランスが動作を決定しています。自分の中で強い筋肉を優先的に使おうとしますので、理想的な動作で使いたい筋肉を鍛えることで、無意識の中でその動作を起こすことが出来るようになるのです。
・個別のトレーニング
・全身の連動性を高める
また、バランス能力の向上や安定のトレーニングもこの中に含まれます。