野球と勉強の相乗効果
最近は野球だけやっていれば上手くなると考えている選手が多くいます。また、一方で勉強がおろそかになってしまうため、野球はやらせたくないと考えている保護者の方も多くいます。しかし、野球と勉強は切っても切れない関係にあるのです。双方が互いに好影響を与えているのです。
野球ばかりやって勉強が疎かにならないかなぁ?
野球を通じて集中力を鍛えることができます。1球で勝負がついてしまうこともある野球で結果を出す為には普段から相当な集中力を持って取り組まねばなりません。また、学校がある間は授業が終わってから練習を始めるとすぐ暗くなってしまいます。そのため、自ずと短時間に集中して取り組むことが求められます。そうした中で培われた集中力は必ず勉強にも生きてきます。さらに野球では常に目標を設定してそれに向かって努力するということが求められます。そうした姿勢を身に付けることは必ず勉強での成績UPにつながります。自分自身、受験生時代、集中力や忍耐力、結果にこだわる姿勢、苦難を乗り越えたことに対する自信など野球から得たものにすごく助けられました。
勉強をすることで「考えて」プレーするクセを身につける
勉強をすることで「考える」クセができます。野球では常に、今自分やチームの弱点は何なのか、何を改善すればもっと上を狙えるかを考えながら練習することが求められます。何も考えずに練習するのと、考えながら練習するのとでは、どちらの方が質の高い練習ができるかは一目瞭然ですよね。また、試合中でも状況に応じて、今自分は何をしなければならないのかを常に考えながらプレーすることが求められます。そのため勉強し、考えるクセがついている人は野球でも良い結果を残すことが出来る可能性が高いのです。さらに選手として成功するにはある程度の教養を身につけておく必要があります。大人になった時、教養が身についていない選手はまず社会人として認めてもらえません。それではどんなに野球が上手くてもチームの一員として受け入れてもらえませんよね。
さらに選手を引退後、社会人として働くことも難しいでしょう。自らの見識を広め、立派な社会人になるために勉強も不可欠なのです。ちなみに現在大リーグで活躍している某日本人選手も中学時代は学業成績も学年でトップクラスでした。
だから両方頑張ることが大事
このように、野球を頑張ることが勉強での成績UPにつながり、勉強を頑張ることが野球での成績UPにつながるので、「野球の為に勉強を犠牲にする」「勉強の為に野球を犠牲にする」という考え方を捨てて、時間をうまく使い両方で結果を出せるよう努力することが大切なのです。
<親御さん向けへ>選手が気持よくプレーできるように
選手を温かく見守ってあげましょう
子供のことを思うあまり「もっと素振りしろ」とか「もっと勉強しろ」などと、ついつい言い過ぎてしまう親御さんもたくさんいます。ただ、子を思うあまりこのように言い過ぎてしまうことでかえって子供に悪影響を及ぼしてしまうこともあるのです。子からすればいろいろ言われすぎてしまうと、受動的になってしまったり、反発心を抱いたりしてしまいます。言われてやる練習だと効果も半減してしまいますし、「何でこんなことやらなければならないんだ」とストレスにもなってしまいます。なので、子供の野球に関しては、軽い助言をする程度で、子供が自ら考えるようになる手助けをして頂けたらと思います。
監督、コーチに怒られたあとどのようにケアしてあげたら良いか
野球をやっていく中で、監督やコーチに叱られ、落ち込んでしまうこともたくさんあります。そんな時、親御さんは子供に対して監督やコーチに叱られるのは期待の裏返しなんだよということをまず伝えてください。そして怒られたことは選手にとってチャンスでもあるということも伝えてください。ありきたりな言葉かもしれませんが、実際にその言葉をもらえるかもらえないかで精神面での回復度合いは格段に違ってきます。さらに慰めるだけでなく、怒られた理由というのを子供と一緒に考えてあげましょう。怒られた理由を考え、しっかりと反省することで上達につながりますし、一緒に考えることで、じかに子供に考えることの大切さを伝えることができますし、親子間のコミュニケーションの場を増やすことにもつながります。