11月27日、愛知県刈谷市の教育委員会が主催となって行われた教員向けの子供たちの投力を向上する指導法の講習会にて、講師を務めました。
近年、子供がボールを上から投げる力が低下しつつあるという現状を打開したいという先生方の意向を受け、どのようにボールを投げるという動作を身につけさせるか。これを体の仕組みや投げるという動作の中での体の使い方などを解説しながら、先生方にも実践して頂きました。
まずはご挨拶。今回の代表の先生からご紹介をいただき、自己紹介からスタート。(この瞬間が、一番緊張しています。)
講義に入り、まずは先生方に、自由にキャッチボールをしていただきました。それぞれの投げ方で、とにかく楽しい空気で。
ここから投げるという動作を解説。そして体の仕組みについても写真などをスクリーンで見て頂きながら、解説しています。
筋肉の働きや動かし方についても解説した後、実際にトレーニングなども体験していただきました。
子供達にはさらに楽しめる要素を加えて行うことが大切ですね。
最後まで積極的に参加していただいた先生方のお陰様で、とても楽しく講習の時間をすごさせていただきました。本当に感謝です。これから刈谷市の子供たちを中心に、投力が伸びていけますことを、心より願っております。刈谷市の教育委員会の皆様、本当にありがとうございました!
2012年8月29日、愛知県の豊橋市にてピッチングとそのトレーニングの講習会を行いました!今回は豊橋市の教育委員会に主催していただき、先生方が30人ほど集まる大きな規模となりました。
来年の全国大会が豊橋市で行われるということで、出場校がこの豊橋市から一つ出るとのことで、かなりの熱さを感じることとなりました。
豊橋市から出場したチームが全国大会で活躍することを目標とされていましたので、非常に高いレベルを求めてご指導、練習をされています。
そんな貴重な機会にお呼びいただき、こちらも感情が高ぶるばかりでした。
それでは写真とともに講習会の様子をお楽しみください!
最初は円になって身体の整え方や、動作に繋がるトレーニングを紹介しました。
動作を理解してからのトレーニングは、必然的にモチベーションがあがり、身体の変化も感じられるようでした。
野球肩や野球肘の本当の原因は姿勢にあるのかも?ということをなんとなく理解していただけました。
トレーニングと動作の繋がりを解説しました。
実際にマウンド上でピッチャーに投げてもらい、各ピッチャーを事例に修正方法を解説していきました。ピッチャーごとに違うクセがあり、それらを解消することで何に注意するかが見えてきたとの声もいただけました。
ブルペンポスター(無料サンプルについてきます!)を手に、みんなで写真撮影を行いました!この中から全国制覇投手が出ることを願っています!
豊橋市教育委員会の皆様、お集まりいただいた先生、選手の皆さん、本当にありがとうございました!これからも頑張って下さい!
今回は先生の要望によって、コンディションの仕方も指導してほしいとのことでしたので、野球肩や野球肘を予防するために必要な調整を指導しました。ケガや痛みはたまたまその部位に起こるだけで、本来は全身の歪みや栄養不足が原因。そして全身をしっかりと調整することで、初めてコンディショニングを行うことが出来る。そんな説明をしながらストレッチ指導やトレーニングの提案を行いました。
全身のコンディショニングの後は、キャッチボールに移っていきました。スクワットの話をトレーニングのころでしていたので、それを踏まえて下半身の動き作りを行い、お腹からしっかりと力を伝えることを体で覚えるアプローチを行いました。
肩甲骨でエネルギーが途絶えてしまっては、お腹の力が指先に伝わりません。最後にボールを加速させるための肩甲骨の使い方を解説。しかしそれを表現する為には肩甲骨周辺の柔軟性と筋力が必要で、鍛え方もしっかりと解説しました。
キャッチャー送球に関しても、重心移動などの違いはあれど、基本は同じ動作。スクワットを中心とした動作の中で送球することの大切さを伝えました。
いかに重心移動でエネルギーを2塁方向に持っていくかというところの動きを解説しました。
今大会は三原市を中心に、関西や四国からも参加チームがあり、本当に規模の大きな少年野球大会でした。開会式は雨の為残念ながら体育館で行われましたが、およそ1000人の選手が集まり、翌日からの試合に少し筋張も見えましたが、会場の空気は本当に盛り上がっていました。
選手宣誓などが行われ、ぐっと大会モードで盛り上がった開会式後、集まったチームを対象にピッチング講習会を行いました。今回はピッチングだけでなく野手の送球にもつながる身体の使い方を紹介しました。子供たちだけでなく、指導者や保護者の方も熱心にも耳を傾けていただけて嬉しかったです。
4つのグランドを使って大会が進められ、それぞれのグランドを訪問しました。試合が行われている横で、次の試合を待つチームから「少し教えてくれませんか?」と声をかけていただき、多くの選手たちと触れ合うことが出来ました。
内野手のスローイングまでの下半身の運び、ピッチャーの体重移動時の骨盤の使い方など、フォームをいじるのではなく、感覚をつかませることに集中して行いました。その場で動きが良くなる選手もいて、小学生の身体の柔らかさに改めて驚かされました。この年代からしっかりとした動きをみにつけることがやはり大切なのですね。
試合が行われた2日間は猛暑でした。しかしそんな暑さも跳ね返しながら、子供たちは元気に野球を楽しみ、真剣に勝負していました。試合を見ても、指導をしていても、もっと上手くなりたい、勝ちたいという強い気持ちが伝わってきてこちらもわくわくしました。
初日の雨で日程が詰まってしまい、ベスト4以降は抽選で勝負になってしまいました。しかし4チームとも本当に力のあるチームでしたので、この結果よりも4チームでまた切磋琢磨し合って、今後強くなっていくためにしっかりとライバル同士で戦っていってほしいですね。
先週末は広島県の黒瀬中学校にて、合同講習会を行いました!
子どもたちの返事、挨拶、素晴らしく、聞く姿勢もとても気持ちのいいチームでした。
先にLAS理論の講義を体育館で行い、外での投球動作改善となりました。
やはり問題となるのが骨盤の使い方。ここが一番難しいんですね。骨盤を動かすということはそもそも普段からはしないので、神経が通りにくい部分。
しかし以前講習会に愛知トレーニング交歓会に参加していただき、先生が先に選手に伝えてスクワットなどを行って頂いていたので、すごく浸透も早くて驚きました。
本当に最後までしっかり取り組んでくれて、良い動作を身につけようという気持ちが大きく見られる素晴らしい姿勢でした。これからも身体を意識して、しっかりをトレーニング行いましょう!
5月13日、四日市の楠中学校にて、笹川中学校と楠中学校の野球部合同講習会を行いました。
今回は身体を壊さないためのコンディショニングの仕方を中心に、投球動作の中でどう身体が使われていくかなどを解説しながら、キャッチボール等を行っていきました。
午前中は両チームの練習試合が行われていました。
2年前にも訪れていましたので、当時1年生だった学年が3年生になり、大きな成長を感じました。
講習では、お腹から肩甲骨に力を伝える感覚や、そのときに動く筋肉や関節の話をしながらキャッチーボールを行いました。
その場で感覚をつかみ、良いボールを投げ始める選手も出てきました。
最後は姿勢の大切さを伝えました。
スクワットの姿勢が正しく取れない事が、体重移動から肩甲骨の動きなどに影響する。
選手達もしっかりと聞いてくれたように思います。
笹川中学校、楠中学校の皆さん、これからもがんばって下さい!
4月29日、高山市の松倉中学校にて、中学野球部11校、約80人を対象に投球動作改善の為の講習会を行ってきました。
前半は室内で、プロジェクターを使って理論講習会を行いました。
身体の仕組みを理解していただきながら、実際に簡単なストレッチや筋機能を高めるアプローチを実践し、スクワットが軽く行えるように改善を行っていきました。
後半はグラウンドに出て、実際に投球動作を改善する為のキャッチボールメニューを紹介し、
左股関節からお腹、肩甲骨と力を伝え、LAS理論に基づく動作を習得していただきました。
最後は姿勢の話。
やはりスクワット姿勢が投球動作に影響するという話をすると、
日常生活の中で姿勢が乱れたときに、技術の習得に支障が出ることを理解してくれるようです。
コンディショニングの基本は日常から。
これを肝に銘じて、今後の野球人生に活かしてほしいです。
開催にご協力いただきました、松倉中学校の志洞先生はじめ、他校の先生、選手、保護者の皆様、本当にありがとうございました。
4月28日土曜日は、津商業高校にてトレーニング指導をさせていただきました。
津商業高校は、前年に21世紀枠で甲子園出場の候補にもあがった、注目の学校です。
練習を見ても選手の動作や、野球に対する姿勢、考え方に統一感があり、
一人一人が考えて行動しているなという印象を受けました。
高校生だったので、その辺のお兄さんくらいに思われたかもしれませんが、すごく良い姿勢で話を聞いてくれ、ケガをしている選手はひたすらノートを取り続け、あとでみんなに伝えると言っていたり、一人一人が積極的に技術を求めてたくさんの質問をしてくれました。
主にはコンディションの整え方、野手送球が高めに浮かないようにするためのトレーニングなどを重点的に行いました。
監督の先生、コーチの先生からもありがたい言葉をたくさんいただき、たくさんお世話になりました。
津商業が強くなって、選手が涙と笑顔で引退できるように努力できるように、その手助けが出来たら最高です。
本当にありがとうございました。
――講習を受けて、何か感じたことはありますか。
成田 私は大学まで野球をやっていたんですが、野球経験がある指導者ほど、バッティングフォーム、ピッチングフォームと、『形』にこだわる傾向があります。ただ、中学生を指導していると、形だけ教えていても、すぐには身につかない。簡単にいえば、ダルビッシュ投手(レンジャース)の投げ方はマネできません。その形を作るには、どうしたらいか。「動き作り、体作りが大事なんだろうなぁ」と何となく感じていたところで、小澤さんの講習を受けて、自分の考えは間違っていなかったと確認することができました。
――そうですね。筋肉の強さや柔軟性によって、体のクセが生まれます。スクワットでいえば、足の前側の筋肉が強く、後ろ側が弱ければ、ヒザが前に出るスクワットになりやすい。こういう子はスクワットの前に、筋肉の強さを変える必要があります。
成田 だいたい、どれぐらいで体は変わるものなんでしょうか。
――2~3か月あれば変わります。
成田 当然、中学生は大人とは筋力が違います。中学生の筋力では実践するのが難しいことはありますか。
――あるとすれば、ステップ幅ですね。中学生が一番難しいのが、股関節を広げる動きだと思います。まだ成長途上のため、股関節周りの筋肉が短い。そのため、大きく開くことができないのです。それでも、立ち投げがよくないのは何となくわかっているので、無理にステップを広げようとした結果、ヒザを使って投げてしまう。よく見られるケースです。
成田 どうしたらいいのでしょうか?
――立ち投げでもいいので、ステップを狭くしたほうがいいでしょう。その際、前足のヒザがつま先よりも前に出ないように注意することが大事です。
成田 あと、面白いと思ったのが、クビの動きがヒジや指先にまでつながっているという話でした。ヒジが痛い子は、クビの動きや姿勢が悪かったりするんですね。
――クビが上体よりも前に出ている子は、肘を痛める確率が本当に高いです。当然、猫背とも関係しているでしょう。姿勢が崩れることで、ヒジにも悪影響が及びます。
――指導している中での疑問や悩みなどはありますか。
成田 ピッチャーの選び方です。いまのうちのエースは、誰が見ても、「ピッチャーはこの子」と思うぐらいの素材を持っています。ただ、公立中の場合はそういう子に巡り合う機会は稀。目立った選手がいないときに、どのような観点でピッチャーとしての資質を見抜くのか。何かアドバイスをもらえると嬉しいです。
――筋力はそれほどなくてもいいので、体を柔軟に動かせる子を選んだほうがいいと思います。硬い子は①柔らかくしてから、②強くする、という2ステップが必要。そのうえで、体がほぐれるのが難しい場合もあります。強さはあとからでもつけられるので、柔軟性を重視したほうがいいでしょう。
成田 特にどこの柔軟性になるのでしょうか。
――背骨ですね。背骨が動かない子が目立ちます。たとえば、猫背の子に背中を反る動きをやらせてみてください。背骨が固まっていると、この動きができないのです。
成田 なるほど、ありがとうございます。あとは、悩んでいるのはケガについての対処です。ヒジが痛い選手がいても、病院によって対応が違う。指導者側が、「なぜ、ヒジが痛くなるのか。どうすれば予防できるのか」の知識をしっかり勉強しなければいけないと思っています。
――ヒジを痛めるのにはいろんな理由があります。ヒジは直線的な動きに対しては、ほとんど負担がかかりません。たとえば、アームカールでヒジを壊すことはまずないですよね。回旋によるねじれによって、負担が強くかかるんです。ピッチングのときに背骨を中心とした回旋を強く意識すると、ヒジにもねじれが加わり、負担がかかりやすくなります。
成田 小澤さんの考えでは、ステップ足の股関節を中心にして投げるんですね。
――はい、体を回す動きは意識しないほうがいいでしょう。正しいスクワットができていれば、胸を前に出すだけで、リリースの形を作ることができます。
成田 講習の中でグラブの使い方に関しては、お話が出てきませんでした。ピッチングフォームの中で、どのように使ったらいいのでしょうか。
――基本は歩きの動作です。歩くのと同じように腕を振る。簡単にいえば、右ピッチャーの場合、グラブを持った左手が上がれば、ボールを持った右手が下がる。左手が下がれば、右手が上がる。この関係性が、無理のない動きにつながると思っています。
成田 なるほど。上げる位置はどうですか。
――歩きの動作なので、イメージとしては、右ピッチャーなら三塁側のほうに上げます。
成田 ドアと同じで「閉じたものは開く」という考えを持っていて、三塁側のほうに上げると、最終的に開きやすくなりませんか? 子どもたちには、キャッチャー方向へグラブを向けるように指導しています。
――大事なのは、ヒジの位置だと思います。グラブを三塁側に上げても、ヒジを曲げていれば、ヒジをキャッチャー方向に向けることはできますよね。
成田 確かにそうですね、納得しました。これを機にまたいろいろと勉強させてください。
――こちらこそ、よろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました。
千葉・浦安市立浦安中
成田俊(なりた・しゅん)
1981年生まれ、秋田県出身。大館鳳鳴~立教大(準硬式野球部)。2009年から浦安中の監督となり、昨秋、千葉県大会準優勝、関東少年軟式野球大会優勝。「準備、確認、徹底」を合言葉に、レギュラー、控え関係なく、全員が同じ動きができるチームを作り上げている。
愛知県の知多での講習会を行いました。
かなりレベルの高い選手もいて驚きました。
流れとしてはコンディショニングとしての「リセッティング7」、トレーニングとしての「ベーシック5」を行い、投球動作改善を目的としたスローイング練習と繋げました。
すこし気温も低い中でしたので、体を出来るだけ止めないように、、、と思いながら、少し早足で説明をしていきましたが。。
身体作りの大切さを、ちょっとでも選手に理解してもらえていれば幸いです。
また今回もお集まりいただいた先生方、選手、保護者の方々に、厚く御礼申し上げます。
同時にこの会を運営してくださった、横須賀中学校の手塚先生、本当にありがとうございました。
これからも皆さんの活躍を期待しています!
ブルペン 小澤