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LAS理論と他理論の関わり

生体力学とLAS理論

「人によって合う、合わない」ではなく、共通性のある理論

生体力学とは、人間という形をした物体の特性の中、効率的な運動を考える学問です。人それぞれの特長はあっても、基本的な構造は同じです。つまり、運動の仕方は人によって違ってよい部分もあれば逆に共通していなければならない部分もあるのです。
例えば、ピッチャーのテイクバックの取り方などは、最終的に「下半身の動作とタイミングが合わなければならない」というのが共通している部分で、「下から回すように上げる」「胸から最短距離で上げる」など、「上げ方」というのは共通していなくても良い部分です。
生体力学を考えることで、「人によって合う、合わない」という問題が生じるようなことはなく、人体という構造に共通した部分を改善することが出来るのです。

カイロプラクティック(AK)・整体とLAS理論

トレーニング以前の問題を解決するために

カイロプラクティック、特にアプライドキネシオロジー(以下AK)や整体の考え方として、筋肉の機能低下を回復させることが目的である概念があります。背骨の微妙な歪みや、内臓の機能低下、栄養の偏りなどによって、筋肉に適切な神経信号が送られず、うまく筋力を発揮出来ない状態が生まれてしまうことが頻繁にあります。このような状態を改善し、筋肉が正常に動く状態を作り出すことによって、トレーニングの効果を最大にするだけでなく、今まで使えていなかった筋肉を使うことが出来るだけで動作が改善され、またケガの予防や改善にもつながります。トレーニングや技術練習などを行う以前に、身体の使い方を改善するためにも、これらのAK等の技術を取り入れることが必要なのです。

体幹トレーニングとLAS理論

身体の重心(下腹部)付近を鍛えて動作を改善する

物理学的には、物体の重心を中心に動作を起こすことが、最も効率よくスピードを上げることが出来ます。車のタイヤも、シャフトがタイヤの重心である中心を貫いているからこそ高速で回転できるのです。動くたびに重心が変わってしまう動作は、スピードを上げるためには無駄な動きとなってしまいます。
ピッチングに置き換えると、最終的にリリースの瞬間で丹田と呼ばれる身体の重心(ヘソの握りこぶし一つ下)を中心に、お腹や股関節、肩甲骨などを動かしていくことが、球速を高めるために必要な要素です。そしてその動作を可能にするのがいわゆる「体幹」のトレーニングです。体幹トレーニングを行うことで、身体の重心付近を強化することで初めて良い動作が生まれるのです。

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